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ロシアW杯より藍をこめて

サッカー日本代表・ロシアW杯への道程・藍は日本代表ユニフォームの色をイメージ
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Act.3【ボーオーラックホテルはFIFA幹部ご用達】

チューリッヒのボーオーラックホテルは五つ星の超高級ホテルだ。スイートルームの宿泊料は一泊数千ドルを下らない。アルプスの山々を望むチューリッヒ湖岸の広大な庭園に面しているが、金融中心部のパレード広場、有名なショッピング街のバーンホフ通りまで徒歩わずか数分という利便性も併せ持っている。数々の賞に輝いた2つのレストランやメンバー制のクラブを有しており、滞在中はバレーパーキング、リムジンサービス、1日2回もの清掃サービス、24時間対応のコンシェルジュサービス、ガレージでの車の修理や洗浄の利用が可能で、リクエストに応じて医療マッサージや理学療法の提供もあり、そのサービスの充実ぶりは一流の中でも別格なホテルである。宿泊したセレブの評判もネットで見る限り誉め言葉であふれている。

2015年5月、FIFA幹部が10人以上収賄容疑で逮捕されるという大スキャンダルが起こった。この一大逮捕劇は、FIFA幹部がボーオーラックホテルに宿泊しているときに行われた。やはり金満FIFAの幹部ともなれば、この様な高級ホテルを利用するのは常の様だ。逮捕された幹部がパトカーに乗り込むときも、ホテルのスタッフが真っ白で糊のきいたシーツをカーテンのように広げて報道陣の目からFIFA幹部を守り、そのサービスぶりを発揮したものだ。

ところで、ロシアワールドカップはケチの付き通しという印象がある。

近年ロシアと言えばウクライナ問題を思い起こすが、ロシアと対立する反露意識の強い一部の欧米西側諸国にはロシア開催に反対する意見が根強く、ウクライナ問題をきっかけにボイコット話が持ち上がり、ロシア開催の雲行きが怪しくなったことがあった。
それが落ち着いたと思ったら、今度はこの大スキャンダルだ。この逮捕劇のおかげで2018年のロシア大会の決定過程にも疑惑の目が向けられ、ロシアが2018年にワールドカップの開催国になれるかどうかが微妙な雰囲気が漂った。通常、開催国決定に関して最も影響力のあるのはFIFA視察団が立候補国を現地調査して提出するレポートだそうだが、2018年開催国決定のためのレポート評価はロシアが全体で2番目に低く、さらに2018年の4候補の中では最下位だった事もこの疑惑に拍車をかけた。

この逮捕はアメリカ主導で行われたが、プーチン大統領は露骨に不快感を表し、アメリカによる逮捕は国際法違反ではないかと批判した。ワールドカップに向けてのスタジアム建設やインフラ整備のコストは莫大だ。現在、クリミア問題で西側諸国から経済制裁を受けエネルギーの輸出価格も下落傾向にあるロシア経済は、あまり良好とは言い難い。よって、ワールドカップによる投資や観光客の増大に期待しているわけだが、これに横槍を入れられるのは我慢がならないだろう。ましてやウクライナ問題で対立しているアメリカにそれをやられるのは、奴らの陰謀か?と勘繰りたくもなるだろう。

アメリカの当局が外国籍を持つ人物を起訴する場合、被疑者の犯行がアメリカと関連していることを証明する必要がある。今回の事件の場合、賄賂の受け渡しやマネーロンダリングなどが全てアメリカ国内で行われていた為、それはスムーズに行われたそうだ。まあアメリカにとってみれば、2018年や2022年のワールドカップがどうなろうと何の痛手にもならないので。

我々には真相のほどを知る由もないが、W杯誘致には絶えず大金が飛び交うキナ臭い噂や政治的な生臭い話が飛び交うものだ。巨額マネーが動く世界では色々な思惑が働くのは道理だろう。しかし、今まで大会ボイコットなど致命的なことにならなかったのは、基本的には皆サッカーが好きであり、裏でウインウインの解決を模索したからなのだろうか。

ワールドカップを身近で見たいのはどの国も同じだろう。とにかくワールドカップそのものを盛り下げる本末転倒な行為だけは避けてほしいものだ。



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