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ロシアW杯より藍をこめて

サッカー日本代表・ロシアW杯への道程・藍は日本代表ユニフォームの色をイメージ
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Act.15  【日本代表は自分たちのサッカーで先祖返りするのか】

2012年のロンドンオリンピックの時、日本は銅メダルをかけて韓国と戦った。
試合前、韓国の洪明甫監督は「我々は日本を良く知っている」と語っていた。中盤の激しいプレスやロングボールの対応に日本はあまり強くない。体力も限界にきている3位決定戦では、韓国のDFはしっかり守って低いラインを保ち、ロングボールを多用してくる可能性が高い。それに日本の場合、俊足の永井のスペースが消され機能しなくなると、全体的な動きが鈍くなるのはメキシコ戦を研究すればわかる事だ。従って、韓国がどの様なサッカーをやってくるかは十分に予想が出来たはずだ。

それに対して、日本の監督は「自分達のサッカーが出来れば結果はおのずとついて来る」という様な事を盛んに言っていた。「自分達のサッカーが出来れば」、ということは「普段の力が存分に出せれば」という意味で、まさか「相手が誰であろうとやり方を変えない」、という意味ではあるまいと思っていた。普通に考えると、相手のストロングポイントを押さえる事は戦いでは当たり前の事だからだ。

しかし、日本はその前に戦ったメキシコ戦と変わらぬ先発メンバーで変わらぬ戦術で挑んだ様にみえた。特別に誰をどうケアするというのも見られなかった。高い身体能力を持つ韓国のFWが、一発のロングボールをものにしてシュートまで持ちこめる力がある事は分かっていたはずだが、まんまとそれにやられてしまった。

要するに、強い身体という自国選手の特徴を生かして日本の弱点を突いてきた韓国に、何も対策を講じてこなかった日本が完敗したように見えてしまった。何かの対策を講じたのかもしれないが、全くその片鱗を見ることができなかった。その時僕は「こりゃあA代表と同じだな」と思ったものだ。

その上、日本の監督は「気持ちが強い方が勝つ」みたいなことを試合前日に繰り返し述べていた。勿論、精神論も重要だろう。しかし、この場に及んであまり公の場に持ち出して欲しくないと思った。それは「過去における大戦時の玉砕」という嫌な文言を思い出してしまうし、あまりにも論理性に欠ける言葉だからだ。第一、もし負けたら「気持ちが弱かった」という事になるのだろうか。選手がそれを言うのは構わないが、監督や指導者がそれを言ってしまうと、選手に全ての責任を押し付けているように聞こえてしまう。職務放棄である。監督はそれを言う前にやるべき事がたくさんあるはずだ。ともかく、この試合ではっきりしたことは、日本が負けたのは「気持ちの強さが韓国に劣っていたからではない」という事だ。

再び「自分たちのサッカー」、「オールジャパン」のいきつく先が「気持ちが強い方が勝つ」みたいな精神論にならないことを祈るばかりである。


ところで、解任されたハリルホジッチ氏が日本で記者会見を開くという事を聞き、どうせ協会をぼろボロクソ言うのだろう等の憶測が流れたが、内容は違ったものだった。要約すれば、田嶋会長が言っていた「多少のコミュニケーソン不足」に対して、「そんなことはなかった、いきなりクビになった」というものだった。両者の主張は全く食い違っているが、一部の選手からは「コミュニケーション不足など全くなかった」という声も聞く。現役の代表選手が日本サッカー協会様に逆らう意見を言うとは、大した度胸だと思ったが。

まあどちらの言い分が正しいかはともかく、やはり「多少のコミュニケーション不足」だけでは開催2か月前に解任する理由には程遠い、という事を改めて痛感した。仮に「コミュニケーション不足」があったとすれば、それは協会側の方だったのかもしれない。




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