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ロシアW杯より藍をこめて

サッカー日本代表・ロシアW杯への道程・藍は日本代表ユニフォームの色をイメージ
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Act. 27 【決勝トーナメント進出にあたり、最高の状態を手に入れた日本代表】

事実は小説より奇なり。思わずこのベタな言い回しを使いたくなるようなグループリーグだった。漫画でもこんなストーリーは描かないのではないか。全く笑えるくらい想像の範囲外だ。そんな試合が3試合も続いた。

いきなり相手が10人となったコロンビア戦。先制され、追いつきまた点を入れられ、そしてまた追いついたセネガル戦。そして、「負けられない戦いがそこにある」というテレビ局が使うチープなコンセプトを見事にぶち壊したポーランド戦。負けてもOKな試合があったとはね。

このポーランド戦で日本が最後の十数分間行ったプレーに関しては、相変わらずの韓国を筆頭に国内外から非難の嵐である。しかし、これは主観の問題だ。僕も他国がこのような試合をしたら文句を言ったかもしれないが、我が日本代表の事となるといきなり意見は180度変わってくる。

『グループリーグは3話完結の物語。ルールが許す範囲で総合的に考え、最大の結果が出るように博打を打ち、そして成功した。何が問題なのだろう。この様な采配した監督の度胸に感服する。そもそも、やれ時間稼ぎだやれシミュレーションだと、勝つために手段をいとわないような連中に言われたくない。特にグループリーグで1番イエローカードが多かった国には。スポーツマンシップを語るなら、まず自分たちを鏡で見てみろよと言いたい。やはり狩猟民族は常に戦いを見たいのだ。彼らに、農耕民族の「周りの状況をよく見て、長い目で最善の方法を考える価値観」は分からないだろう。その場が良ければ全て良し、というものではない。子供に「いい試合だった」と言えないだと?何をかいわんやだ。勝つために前に出るだけが人生の全てではない事の良い教訓になる、教育上最も素晴らしい試合だったではないか…』

という具合に。

もっとも試合内容に関しては、交代メンバー同士の連携もチグハグで守備もハマらず、どちらかと言えばいつもの負けパターンに近かった。要するに決して褒められた内容ではなかった。しかし、主力を休ませることが出来て、しかもそれほどハードな試合でもなかったので、日本は考えうる1番良い状態で決勝トーナメントに進むことが出来たといえる。過去にグループリーグを突破したときとは明らかに状況が違う。

ベルギーには、もしかしてデオンティ・ワイルダー(現WBCヘビー級チャンピョン)さんですか?と思わず問いたくなるような、ルカクという怪物FWがいる。アザールもいる。デブライネ、メルデンス…とスター選手揃いだ。まさか今大会でこういう国とガチンコの試合を見られるとは感慨深い。グループリーグ同様、僕らの想像を超えた展開を期待したい。



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Act.26 【サッカーがアイデンティティの国々】

アルゼンチンはクロアチアに負けて大混乱の様だ。「あいつが悪い、こいつのせいだ」等々、世論もさることながら、チームとしてのまとまりもどこかへ消し飛んだ状態とメディアは伝えている。しかし、アルゼンチンは前半だけ見ればそれほど悪い試合をしていなかった。それが後半、GKカバジェロのミスがきっかけで、全て悪い方へと展開してしまった。まるでサンチェスの一発レッド事件の様だ。「試合の流れ」というのは恐ろしい。

アルゼンチンやブラジルをはじめとして、南米でW杯に出てくるような国は、サッカーがまるで国のアイデンティティの様になっている。そんな国では、W杯のような大きな大会で妙な負け方をすると、我々の想像を絶する非難が巻き起こる。その国の経済にも影響するかもしれない。

そういった国に比べると、高齢化社会で野球世代が人口の半分以上を占める日本は、殆どの人がW杯には関心を向けてもサッカーそのものが文化として根付いてはいないせいか、例え情けない負け方をしても社会全体が同じ方向を向いて一斉に非難するようなことはない。

ヴィッセル神戸に来たポドルスキーが「日本では、サッカー界を取り巻く環境が整っているわりには、国民からあまり興味を持たれていないように感じる。実際、メディアへの露出を見ても、野球や相撲のほうが定着してからの歴史が深いからか、そちらにエネルギーが注がれてしまっている。例えば昨年、浦和レッズがACLでチャンピオンになった時でさえ、新聞ではその偉業がさほど大きく扱われていなかった。この事実を日本サッカー界は真摯に受け止め、考えていくべきだと思う。」と語っていたが、その通りである。

ジムのサウナに行けば、定年退職した人たちが「コロンビアとか南米は個人技がすごいだろ。日本が勝てるわけねェだろう」等と通り一辺倒の意見しか交わさない。一方、野球の話になると「あそこで何故あの球を投げたのかな」と突然玄人はだしのディティールの話で盛り上がる。ごく自然に。

考えてみれば、そういう日本が南米の一国であるコロンビアに勝ったのだから、この勝利の余韻は十二分に楽しまなければ損だと思う。余談だが、数年前にナデシコがW杯で優勝したのはそう考えると物凄いことだ。文化どころか、当時はまだ女子スポーツとしてまともに認知もされていない国が勝ったのだから。

アイスランドの選手は他に仕事を持っている人が殆どだという。まるで野球のWBCにおけるオランダやイタリアチームの様だ。しかし、シンプルで強いサッカーを展開している。育成など、自国の環境の中で工夫をしている成果だという。

よくサッカー関係者が、日本サッカーが強くならない理由として「日本にはサッカー専門の競技場が少ない。ボールが蹴れる芝生の運動場が少ない」等と言っているが、これは水泳関係者が「日本には100m直線で泳げるプールが少ない」、あるいはゴルフ関係者が「日本には大きくて安い練習場が少ない」と言うのと同じことだ。酷い意見になると「日本は南米と比べるとハングリーな環境がない」などと言う人もいる。経済大国の日本を戦前に戻せとでもいうのだろうか。日本は経済的に豊かであり、サッカーだけがすべての国ではない。そういう日本固有の環境の中で強化を考えるべきであり、無いものや既にある環境を嘆いても仕方ない。

野球世代の僕としては「日本はサッカーだけの国ではないが、サッカーも強い国」になることが理想だと思っているが、そんなに甘いものではないかな。



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Act.25 【歓喜!コロンビア戦・雑感】

開始わずか3分。コロンビア選手が一発レッドで退場となり、その上点も入って、日本にとって、いや双方にとって想定外の展開となった。サッカーは本当に何があるかわからない。

日本は「これ以上は考えられないだろう」というくらい良い試合の入り方をしたわけだが、何故か不安は払拭できなかった。フィールドプレーヤーが1人減っても、減った方が勝った例はいくらでもあるし、逆に日本のプランが狂ってしまい、何かチグハグなミスを犯すのではないかと心配になった。前大会のギリシャ戦の例もある。ましてやワールドクラスの攻撃陣を備えるコロンビアなら、何かを仕掛けてくるのではないか。一人減っても平然とシステムを変えて鋭い攻撃を展開するのではないか。そんな予感がした。

しかし、それらは杞憂であった。点も取られたし幾つかの危ない場面があったとはいえ、総じて日本選手は運動量が豊富で、尚且つ落ち着いていた。相手が引いていたこともあり、ピッチをワイドに使い、ボールを回すときは回し、縦に速くする時は早く、日本が得意にしているスタイルとハリルホジッチがやっていたスタイルを混ぜたようなサッカーを展開していた。特に後半、宿敵ハメスロドリゲスが登場してから、日本は余計に楽になった。彼は故障が癒えていないのか、全く走れなかった。走れないといえば、コロンビアは全体的に運動量が足りないように見えた。これはベスト4以上を目指すチームと初戦にかけるチームとのコンディショニングの差なのだろうか。

コロンビアメディアが「ハラキリだった」と報じたのはごもっともで、コロンビアは自滅したともいえるだろう。しかも、彼らのサッカーはとても日本対策をしてきたようには見えず、日本チームの大会前の連敗や監督交代劇などによって「システムがどうであれ、また誰が出ようが何とかなる相手。香川や本田あたりをマークしとけばいいだろう」程度に甘く見ていた感じがする。それが功を奏したのかもしれない。もちろん、運も味方した。

しかし勝負事に「運や目に見えない綾」があるのは当然である。勝利を呼び込んだ日本は、少なくともこの日だけはコロンビアより強かったと言ってよいと思う。右サイドのクアドラ-ドを長友が抑えてガッツポーズをしたシーンは爽快であった。

セネガルがポーランドを下したこともあり、これでグループHは予測不可能なグループとなった。ハリルホジッチの落とし込みが見られなくなり、W杯の面白さが半減したと思っていたが、初戦のコロンビアに勝ったとなると残り2試合の楽しみが倍増した。願わくば、グループリーグを突破してベルギー、イングランドというAクラスと戦ってもらいたい。




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Act.24 【サウジアラビアの惨敗に何を感じたか】

W杯が始まり、注目の開幕戦はロシアサウジアラビアに圧勝した。
ロシアのマンマークはプレスの強度が強く、パスの出しどころを潰されたサウジアラビアは、苦し紛れに出したボールを中盤でカットされ一気に前線に持っていかれてしまうという、最悪の状態を繰り返した。サウジアラビアの選手は3点目を取られると一気に活気がなくなり、デュエルも脆弱に。ロシアの策が見事にはまった試合だった。最後の方は、前回大会での日本対コロンビア戦を思い起こさせる様な嫌な気持になった。

サウジアラビアといえば、「すぐに監督を替える国」というイメージがある。一応アジア最終予選をB組2位通過した、アジアでは強豪国なんだけどね。既に首位突破が決まっていた日本にホームで1-0と勝利して3大会ぶり、5回目のW杯出場を決めた。しかしその後、指揮をとっていたファン・マルヴァイクが突然辞任してしまう。監督に関しては相変わらずのバタバタぶりだ。

ところで、ボロ負けしたサウジアラビアのスポーツ課の偉い人は、「我々は代表選手のために出来る限りをつくした。3年間にわたって彼らの出費をすべて支払い、彼らのために最良の監督団、世界レベルの監督を雇った。ところが彼らは要求されたことのわずか5%さえも遂行しなかった。」などの理由により、GKのアブダラフ・アリ・マイユフ、オフェンスのモハメド・アリ・サラウイ、ディフェンスのウサマ・ハヴサヴィの3選手に処罰を与えると語った様だ。

処罰ってなんだ?北朝鮮じゃあるまいし、恐怖で支配された選手は言われた事しかやらなくなり、最もサッカーに向かない集団となる。ラモス先生も「サッカーハタノシマナキャダメヨ!」と言っていた。その上、サウジアラビアの選手は海外で活躍している選手が非常に少ない。かつては国が選手の海外移籍に厳しい制限を設けていたが、この制限が緩和された後も、オイルマネーにより潤沢な資金を持つ国内リーグが高額な年俸で選手を雇うため、選手が海外に移籍したがらない。井の中の蛙状態だ。

潤沢なオイルマネーを育成につぎ込み、くだらない政治闘争や偉い人の趣向にサッカーを引き込むのは止めて、長期スパンで代表を考えれば可能性は広がるのに。まあ、各々の国固有の事情はあるにせよ、どこの国でも金を出す方は強い。サウジアラビアは当分強くなりそうもないな。
あ、他人ごとではないか。




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Act.23 【スペイン代表監督解任!サッカー協会も上には上がいるものだ】

日本対パラグアイのW杯前親善試合。W杯出場国ではないパラグアイにとってあまり意味があるとは思えない試合であり、実際プレスもユルユルだった。しかしそんな相手であれ、やはり勝利は美酒である。乾の逆転シュートは歓喜あふれるものだった。とにかく日本代表のゴールを久々に見たような気がした。代表の試合を見て気分よく寝られるのは、W杯出場を決めたアジア最終予選のオーストラリア戦以来だろうか。

色々なメディアが言っている通り、今回は連携の良さがテレビからでもはっきり見て取れた。2点取られてしまったのは残念だが、守備に関してはおそらく今後もずっと付きまとう問題だ。個人的には南アフリカ大会、もしくはアジア最終予選でハリルホジッチがオーストラリア戦でみせたようなアンカーを置くのが良いと思うが、今回の勝利でコロンビアなどの強豪相手にどういう策で挑むのか、多少なりとも楽しみになった。これで気分よく開幕を迎えられるというものだ。

ところで、コロンビアの選手は日本代表の印象を「フィジカルの高いチーム。スピードがあって瞬発力がある。何より選手間が自動的な連係を築いてまとまっていう好チーム」などと評している様だ。ハア?フィジカルが高いだと?アジア最終予選のオーストラリア戦でも見たのだろうか。何故フィジカルが強いと言っているのかわからない。ひょっとして韓国代表と間違えているのかもしれないな。あるいは全く知らないけどインタビューだから適当に褒めているのかも。実際、アジアの事など彼らにとってはその程度だろう。

しかしながら、スイス戦やガーナ戦、そして今回のパラグアイ戦をみてコロンビアは日本をどうスカウティングするのだろう。カンビアッソは何を思うのか?客観的に見れば、どういうチームなのか、どのメンバーで来るのかが実に予想しにくいチームだと思う。監督解任劇の効用というべきか。「うん?日本程度なら、その場で普通に対応出来るっしょ」程度に思っているのかもしれないが。

監督解任と言えば、スペイン代表ロペテギ監督がW杯開幕1日前だというのに突如解任された。彼はジダンの後任としてレアルマドリードを指揮することが13日に発表されたが、どうやらスペインサッカー協会に言わせると「3週間前に代表監督の契約を2022年まで延長したばかりなのに何故だ!」という事の様だ。レアルマドリードは違約金をスペインサッカー協会に払ったようだが、協会内の怒りは収まらなかった。ロペテギは2011年から13年までU20のベスト8が2回、U19とU21の欧州制覇がそれぞれ1回と年代別代表で残した実績が高く評価され、2016年7月からデルボスケの後任となった代表監督だ。各国に研究しつくされている感のあるスペインサッカーに新たな戦術を試しており、就任してからの2年間はいまだ無敗である。

Rマドリードの何でもアリは今に始まったことではないし、開幕1日前という状況を普通に考えれば、例え問題があっても犯罪でない限り「今回のW杯が終わるまでは代表監督」という事になると思うが、なんとも血の気が多いというか何というか。監督解任劇に関しては上には上がいるという事が良く分かった。



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Act.22  【スイス戦は「歴史は繰り返す」の前哨戦なのだろうか】

田嶋会長は「西野監督のやりたいサッカーが見えてきた」と言っていた。確かにそうかもしれないが、それは4年前と同じに見えた。ブラジル大会で世界に粉砕されたサッカーの復活である。まあ「日本らしいサッカー」と言えば日本らしいが。

攻撃に関しては、相手のペナルティエリア付近までボールは運べるものの、そこに来ると急にスピードが落ちる。せっかく勢いよく前線まで来たのに何故か仕掛けない。ボールを後ろに戻す。あるいは無理なパスや精度の低いクロスでボールロストを繰り返し、カウンターの餌食となる。結局、皮肉なことに相手ゴールに近づけば近づくほど得点の匂いから遠ざかる感じを受けてしまう。これらは「形は出来ているが、あとは決定力」というものとは異なる質の問題だと思う。

守備に関しての弱点はボランチとGK。GKは以前から指摘されていたことだ。ボランチの場合、世界を相手にしたときに求められる重要な要素は守備力だと思う。日本の様な弱小国の場合、守備力が高い闘将というべきボランチが必要だ。日本代表の特性を考えると、岡田ジャパンの時の様なアンカーを置く守備的なやり方しかないのかもしれない。

「後ろで守るサッカー(守備的サッカー)は非効率的。ほぼ世界的にそういう認識で一致している。弱者は後ろで守りたがるが、後ろで守っていたら逆に危ないのだ。」という意見もあるが、世界に出ると日本の場合は「だって、前から行こうと思っても、あいつら身体が強くて上手いから押し込まれちゃうんだもん」という事になる。

スイス戦の前にBSで1970年メキシコ大会の準決勝「イタリア対西ドイツ」を放映していた。試合場が高地でシーソーゲームだった為、「アステカの死闘」と呼ばれているらしい。この頃のサッカーはマンツーマンが基本であった様だ。攻撃の時はセンターバックがシュートを打つ場面も頻繁にあり、どちらかというと個の自由に任せていた部分が多かった。要するに個の力が発揮されるサッカーだ。

前半だけ見ると、日本対スイス戦の方が攻守にわたって格段にスピードがあったように思う。ところが、終盤、西ドイツが1点を追う展開になってから突然攻撃にスピードが増し、試合が激しくなった。結局後半44分にドイツが同点とし、延長戦になるのだが、驚くべきはその走力、体力だ。延長戦を合わせると実に120分もの試合になったが、イタリア選手も西ドイツ選手も最初から最後まで走りまくっていた。アステカという高地でしかも5試合目である。試合が終わった後も10キロは走れるのではないかと思ってしまう程の体力だ。

「この時代、ドリブルができない選手はおそらくレギュラーに選ばれなかったのだろう」と解説者が語っていたが、まさに「個人技」対「個人技」、「力」対「力」、「体力」対「体力」、「精神力」対「精神力」等々、互いに「個の力」で押し切ろうとするガチンコサッカーだった。しかしこれはこれで見ていて面白い。というか、なんだかサッカーの原点を見たような気がした。現代サッカーが戦術的であるにせよ、こういうものが彼ら、つまり欧州や南米のサッカー選手達の土台に埋め込まれているのだろう。まさに「技は力の中にあり(空手家・大山倍達:談)」だ。結局、日本が攻め切れないのも、そういったものが少なからず関係していると思う。

ところで、世界の名将でフィジカルが弱いチームを率い、W杯で素晴らしい成績を残した監督はいるのだろうか。世界でもサッカーでフィジカルが弱そうなのは東アジアの日本と東南アジア諸国に限られるから、いるわけないか。スイスの監督(サラエボ出身のクロアチア人)は「彼がここにいないことが残念でならない。去年の12月、モスクワで会ったときに今回の試合について話をした。彼は非常に優秀な監督だ。今後の活躍を期待したい」と語っていたそうだ。「彼」というのはハリルホジッチの事だ。このマッチメイクはハリルのコネによるものなのだろうか。とにかく残念なのはこちらも一緒。どうせ負けるのなら、1%でも2%でも今までの日本のしがらみに拘らない、新しい形の代表をW杯で見たかった。なにも優勝を求めているわけではないし、まだまだ先は長いことは分かっている。もしかしたらW杯ベスト4など永遠に来ないのかもしれない。妙なポジティブ思考はバカっぽく聞こえるだけである。であるなら、その長い時間の中で変わったやり方での代表もあって良いはずだ。

まあとにかく、今はスイス戦が本番に向かっての、まさかのフェイク試合であることを祈るばかりである。



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Act.21 【対戦国・ポーランドについて】


NHKは生放送・録画を含めてロシアW杯の全試合を放映する。近年W杯の放映権高騰が話題になっているが、その莫大な放映権料NHKがFIFAに払うことを考えると、その事にやや疑問を感じてしまう。というのも、民放が全く興味無しというのならともかく、どこの放送局もやりたくて仕方ない人気コンテンツを、資金力で圧倒するNHKが独占したかに見えるからだ。個人的には、強制的に受信料を徴収して未払い者に対して裁判を起こすような組織は、巨大な利権が発生する人気のイベントには関わるべきではないと思うのだけどね。そんな金があるなら受信料を安くするか、地道にドキュメンタリーなどを作った方が良い。

まあしかしそれはそれとして、全試合放映はやはりうれしい(自己中心的)。この際、硬いことは抜きにして素直に喜ぶことにしよう。これで3TBもあるワールドカップ専用外付けHDD録画機を買ったかいがあるというものだ。

ところで先日、そのNHKBSでポーランドサッカーの事を簡単に紹介していた。

日本人がポーランドといって即座に思い浮かべるのは、アウシュビッツ、ショパンとキュリー夫人ぐらいか。日本人にとってあまりなじみのある国ではないが、ポーランドは親日だと言われている。

ポーランドは18世紀末にロシア、プロイセン、オーストリアに分割され、独立を失ったが、粘り強く独立運動が続けられた。そんな彼らに勇気を与えたのが日露戦争における日本の勝利だった。日本がバルチック艦隊を破った時には、ロシア憎しのポーランド人は狂喜乱舞したそうだ。どうやらそのあたりが親日である理由らしいが、それにしても、歴史的にも地政学的にもいつも恐れを抱いている国、ロシアで開催される大会で、その日本と戦う事になるとは皮肉なものだ。もっとも、現在の日本のイメージは他のヨーロッパ諸国と同様に、「アニメ、オタク」等のイメージがあるだけかもしれないが。

W杯は実に3大会ぶり7度目の出場になるそうで、過去の最高位は3位が2回もある。監督はアダム・ナバウカというポーランド人。就任時FIFAランキング76位だったポーランドを5年で強豪国にした。一時は5位にまで上り詰めたというから、大したものだ。監督の指導が良いのか、はたまた選手の質が良いのだろうか。まあ両方か。現在は7位。FWにはレバンドフスキという絶対的エースがいる。予選で16得点はヨーロッパ大会で1位。身体はデカいが、強さだけではなく、柔らさとスピードを持ち合わせている。その上、シュートばかりではなくアシストも多く、視野が広いテクニシャンだ。

フォーメーションはそのレバンドフスキを1トップにした4-2-3-1。徹底したサイド攻撃が特徴。監督に言わせると、ポーランドの強みは組織力だそうだ。「強いフィジカルを生かして常にボールをキープしながら全体で攻撃を仕掛ける。ボールを奪われたら組織的な守備で相手を追い込む。」と誇らしげに語っていた。まあ簡単に言ってしまえば、殆どの国がそういうサッカーを目指しているのだろうが、予選10試合で28得点とは凄い攻撃力だ。説得力がある。

しかし人口4000万人にも満たない国が何故こんなに強いのだろう。ポーランドはロシアに近いのでサポーターも大挙して駆けつけるに違いない。初戦のコロンビア戦は嫌な予感がするのだが、最後のポーランド戦も良いイメージがどうしてもわかない。コロンビアの強さばかりフォーカスされているが、ポーランドこそ地味に強い感じがする。

第3戦はポーランドの一方的な弱い者いじめになるのか、日本のジャイアントキリングになるのか。とにかく試合はやってみなければわからない……う〜ん、いい言葉だ。そう思う事にしよう。




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Act.20 【日本代表メンバー発表】

監督交代劇があったので、ガーナ戦を論評する人それぞれの協会との距離感で肯定否定のポジショントークがあるのは面白い。加茂周元日本代表監督が「短期間でここまでチームを仕上げた、それなりの手ごたえをつかんだ」等と言っているように、協会に近い人はポジティブな言葉を羅列している。本田に関しては「サイドだけでなく、中に入ってのプレーもしていた云々…」と驚くほどの高評価。連動性もなく勝手気ままに動くサイドの選手をこうまで評価するとは、褒め殺しだろうかと思ってしまう。

逆にサッカー協会から遠い立場の人、またはおおよそ協会に縁もゆかりもない人たちは「がっかりした」「酷くなった」等々、殆どが酷評。これはブロガーや海外メディアを含めてだ。負けた時の批判はそのスポーツを強くする為には重要だと思う。それが無ければそのスポーツは発展しない。大いに批判的な意見は言うべきだ。批判的と言えば、プロの評論家の中には代表がどういう結果を出そうが批判しかしない日本の野党みたいな人もいるが、これはこれとしてあった方が良い。結構いい試合だったのに、こんなにもヒネた見方(失礼)があるのか!と勉強になる。

「ビッグ3不発」とか相変わらずベタなことを書いていたのはスポーツ新聞だ。こういうベタなことは少しサッカーを知っている人間には恥ずかしくてとても書けそうもない。そういえばフランスワールドカップの時、どこかのスポーツ新聞が「日本代表、おだ『仏』」という見出しを付けたのには笑った。どうせなら、「何故ビッグネームが集う代表にオオタニサンがいない?」とか頓珍漢な事を書いて楽しませて欲しいものだ。

発表されたメンバーはほぼ予想通り。23人のうち11人が前回ワールドカップと同じメンバーで、5人は3大会連続で選ばれている。先日行われたガーナ戦の先発メンバーでは8人が前回ワールドカップで選ばれたメンバーだった。道理で平均年齢が28歳以上と高いわけだ。それにしても、本来ならわくわく感が高まるイベントであるはずなのに、暗いメンバー発表だった。GK以外ポジション表示がなかったせいか、まるで何かの被害者の名前を読み上げているかのようだった。この重苦しさは監督の苦しい胸の内を象徴している。仕方がないのかもしれない。本番まで2か月を切った時点で無理やりバトンを渡された西野監督には同情する。会長だけが、何故か嬉しそうに何かを読み上げていたのが印象的なメンバー発表だった。




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